スーツケースの選び方
海外旅行でスーツケースの選び方は重要です。スーツケースにはさまざまな種類、大きさがあり、違いを理解したうえで選びたいところ。
ここでは、海外旅行用の中型・大型のスーツケースの選び方をご紹介しましょう。
※このページはアフィリエイト広告を含んでいます※
スーツケースの値段と性能の関係
スーツケースの価格はピンキリで、1万円以下〜4万円以上までと幅広いものです。では、価格と性能はどの程度比例するのでしょうか。間違いなくいえることは、数万円もするブランドスーツケースは、たしかに頑丈で壊れにくい、ということです。一方、1万円以下の激安スーツケースは、壊れやすいものです。とくに、安物はキャスターが部分がもろいので、注意しましょう。旅行中にキャスターが壊れるのは悲劇です。
大きさにもよりますが、できれば1万5000円以上、予算に余裕があれば、3万円以上のブランド品ならば、品質は確実ですしキャスターも長持ちします。何度も海外旅行に行く予定なら、高いものを買った方が結果的に安くなります。
ごくたまにしか旅行に行かないなら、1万円以下の格安スーツケースでもいいでしょう。格安品と行っても、通販でそれなりに評価の高い物は、すぐに壊れたりはしないものです。ただし、出発前にはくれぐれもキャスターの確認を忘れずに。
大きさは好みですが、1週間程度のツアーならば、一人60Lもあれば十分です。家族で一つだけのスーツケースですませたいなら、90Lくらいのものを買うといいでしょう。
スーツケースの選び方
- 十分な強度があるか
- あまりに重すぎないか
- タイヤはしっかりしていて、動かしやすいか
- 鍵はかけやすいか
- TSAロックが装備されているか
ソフトケースかハードケースか
スーツケースには、ソフトケース(ソフトタイプ)とハードケース(ハードタイプ)の二種類があります。どちらでもいいのですが、外国人はソフトケースを好み、日本人はハードケースを好むようです。日本人では、巨大なソフトタイプのスーツケースを持っているはあまり見かけません。
外国人がソフトタイプのスーツケースを好む理由はなんでしょうか。外国人に尋ねてみると「飛行機に乗るときに預けると乱暴に扱われるから、ソフトケースのほうが安心」なのだそうです。つまり、「ハードケースは乱暴に扱われて壊されるかもしれないが、ソフトケースは割れないから壊れない」ということなんですね。日本人で、こういう考え方をする人はあまりいません。ハードケースへの信頼性が高いのでしょう。
結論をいうと、安物のハードケースは割れることがありますので、避けたほうがいいでしょう。安いものを買うなら、ソフトケースにしておいたほうが、破損を防ぎやすくなります。いっぽう、防犯上有利なのはハードケースです。ハードケースを買う場合は、高くて壊れないものを買うに限ります。
どんな素材がいいの?
最近のハードタイプのスーツケースには、大きく分けて「ABS樹脂」、「ポリカーボネイト」と「ジュラルミン」の3種類があります。ABS樹脂は、耐衝撃性に優れた軽量の樹脂です。ポリカーボネイトとは、プラスチック素材の一種で、衝撃や変形に強く、ABS樹脂よりさらに軽量です。
一方、ジュラルミンは、アルミニウムとマグネシウム合金でできた素材です。50年以上にわたって世界中のスーツケースで使われてきた素材ですので、安心感があります。ただし、重量はやや重くなります。
どれがいいかは好みですが、軽量で強度もあるポリカーボネードの利用者が増えています。
タイヤが壊れないことが大事
強度ですが、表面素材のしっかりしたものを選びます。素材はデニールで表示されます。これは、ナイロン糸の繊維の太さを表す単位で、数字が大きくなるほど糸が太く丈夫です。頑丈すぎると、重すぎることもあります。先端素材を使っているスーツケースは、頑丈ですがそれほど重くありません。
スーツケースにとってタイヤ(キャスター部分)は命です。安いスーツケースはまず間違いなくタイヤが壊れて使えなくなります。タイヤが壊れるのは旅の途中と決まってますから、安物を買って使い続けると、いつかは旅の途中でタイヤの壊れたスーツケースを持ち歩かなければならない悲劇に見舞われます。
2輪か4輪か。タイヤの数も大事
スーツケースには2輪タイプと4輪タイプがあります。 2輪タイプは段差に強く、石畳など凹凸の多い路面でも転がしやすい特徴があります。ホイールの一部が本体に埋め込まれているものが多いため、外部からの衝撃に強いという利点もあります。ただし、スーツケースを傾けて転がす必要があり、転がすときにはやや力が必要です。
4輪タイプはホイールが360度回転し、小回りが利きます。人が多く混雑する場所でスーツケースを傾けずに移動することができます。スーツケースを地面に直角にして転がせるので、弱い力で押すことができます。
TSAロック対応のものがベター
TSAロックはアメリカ運輸保安局 TSA(Transportation Security Administration)によって認可・容認されたカギです。飛行機に荷物を預ける場合、中身を確認できるようにカギをかけてはいけないのですが、TSAロックならばカギをかけて荷物を預けることができます。ですから、できるだけTSAロック対応キャリーバッグやスーツケースを買うべきです。
TSAロックの詳細説明
もう少し細かく説明しましょう。アメリカでは、9.11同時多発テロ後、アメリカ国内すべての空港で、厳重なセキュリティチェックが行われるようになりました。空港で預けてしまう荷物は、持ち主が立ち会えない場所でTSAの職員によってバッグやスーツケースを開けての念入りな検査が行われます。このとき、カギがかかっている荷物はすべてカギを壊すなどして検査されます。そのため、通常は荷物にカギをかけて飛行機に預けることができません。
ただし、TSAロックをしている荷物に関しては、TSAの職員が特殊なツールを使って開けることができます。そのため、カギが破壊されることはありません。つまり、TSAロックを装備している荷物だけが、カギをかけて飛行機に預けることができるのです。したがって、これから買うのならば、TSA対応ロックのついているスーツケースやキャリーバッグがベターなのです。
次項では、
スーツケースのブランドと口コミ
をご紹介します。